2015年6月19日金曜日

超カッコイイ!



もうだいぶ昔の話になるけど、んーと、四十年くらい前か。うわぁ四十年も前の話か!自分で書いてて自分で驚いちゃったよ。

当時の荒川遊園地にはまだ動物が少ししかいなくて、区民から募集した名前のついたサル(「アーちゃん」「ラーちゃん」「カーちゃん」「ワーちゃん」「クーちゃん」だったと思う。どっかの爺さんが応募した名前で、子供心に「こんな変な名前になるなら自分が応募するんだった」と悔やんだ)がメイン、あとはヤギとかアヒルとか馬とか、まぁぶっちゃけ近所で飼ってたのを引き取った、みたいな寄せ集めの動物園も兼ねてたんだよなぁ。

あ、クジャクもいたわ。
狭いオリの中で羽を広げるとお客さんが拍手するの。私は売店でアイスを買って食べたいのに、クジャクが羽を広げるたび父に呼ばれて「縁起がいいからよく見とけ」って言われて、アイスを何度諦めたことか。

そんな荒川遊園地に動物が増えたらしいという話を聞いて、友達と一緒に見に行ったら、なんとそこにいたのは一羽のカラス。引越しのダンボール箱くらいの大きさのオリに入れられて「からす」って札もついてた。

なんだかすごく騙されたような気がして、友達とふたり、プンプン怒りながら歩いて家まで帰りましたとさ。

荒川遊園地の名誉のために言っておきますが、当時は入園無料でした。お金を出せば飛行塔やおさるの電車に乗れましたが、お金のない子供らは家畜のような動物を見たり、園内を無闇に走り回ったりするしかなかったんです。

動物園の規模はしょぼかったけど、餌代もかかるし、世話をする人もいたんですよね。今思えばカラスを展示したくなる気持ちはわかる、ような気がします。