2018年9月13日木曜日

無理無理!

先週、高校の後輩のSちゃんにこんな手紙を書いた。

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文化部発表会だったか、そこで演奏した曲なんだけど、私にとっては
フルートパートがそりゃもう難しくて、途中でMさんに変わってもらい
私はピッコロを担当したんだけど、そもそも中学時代パーカッションしか
経験がなかったのに入部したら自分の楽器は自分で買う、みたいな
ルールがあって、泣く泣く内職で貯めたお金で一番安かったフルートを
買ったという経緯があったもんだから、いきなりピッコロも音を
出すのが精一杯で、なんだかワケのわからんうちに本番が終わってたの。

私が覚えているのはこのフレーズのみ。


Y先輩がどこからか入手した楽譜だったと思うけど、この人数で
こんな壮大な曲をやるなんてどうかしてると思ったものです。

この演奏から四十年近くたちますが、この間一度もこの曲を耳にした
ことはありません。あの曲のタイトルだけでも分かったら検索して
全曲通して聴いて、やっぱりあの選曲は無謀だったと自分を納得させ、
ずっと胸の奥底に刺さっていた棘を抜きたいんです。
Sちゃんの記憶の中にこの曲は残ってるかなぁ。
もし覚えていたらヒントだけでもいいのでお返事いただけると嬉しいです。

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一週間後、Sちゃんから返事が届きました。
封を開けた瞬間、全身に鳥肌が立ったよ。


まさかあの私のうろ覚えのワンフレーズだけで曲を特定出来るとは。しかも当時の楽譜のコピーまで送ってくれました。

動画を探して演奏を聴きながら楽譜を目で追っていたら三十数年に渡って刺さっていた棘がスッと抜けました。


こんな曲だったのか。
やっぱりフルートじゃなくてパーカッションで演奏したかった。