2016年7月21日木曜日

江戸川の河童

久しぶりに実家へ。

抗がん剤の副作用で何を食べても消化出来ず、肌の色も黒ずんできたという話を母から聞いて、父に会いに行くのをずっとためらっていました。

でも今日、会いに行ってよかった。

父は病気になる前と同じように喋りまくり、大笑いし、母が作ったスパゲティとサラダを食べ 、私が食べ切れなかった分まで平らげた。

肌が黒ずんでいると言っても父は昔から地黒だったし、言われなければわからない。母は病院にも一緒に行って医者の話を聞いているから、ちょっと黒くなっただけで「あぁ、やっぱりお医者さんの言う通りだわ」ってことになったんだと思う。

娘「こないだ、また私の投稿がラジオで読まれたんだよ」
母「へー、今度は何の投稿したの?お母さん聴いてなかったわ」
父「母ちゃんはいつもちゃんと聴いてないだろ」
母「家の用事しながらだからちゃんと聴けないのよ」
娘「お題は夏のアレな思い出」
母「どんな話?」
父「プール、か」

昔「江戸川の河童」と呼ばれたほど泳ぎの得意な父が、区民プールでも泳いでいるうちに本気モードに切り替わり、禁止されている潜水をしていたら監視員にプールから引っ張り出されて怒られてたって話。

あぁ、父が聴いているってわかっていたら母の話を書くんだった。母の失態話をする時の父は本当に嬉しそうに悪い顔をしてククククと笑う。