糸のこなどは持っていなかったので、枝と枝の隙間も全部彫刻刀でガリガリ彫っていたんですが、半年くらいたった頃だったでしょうか。腱鞘炎になって箸を持つのも辛いと言い出し、彫刻も中断となりました。
腱鞘炎もなんとか治った頃、彫刻の続きを始めるのかと思いきや今度は長い棒切れを買ってきてサイコロ状に刻んだものを球状にするという作業を始めました。200個くらい作ったところで球の真ん中に錐で穴を開け、紐を通してリビングのすだれに。
しかし200個では全然足りないと分かったところで、また父が「腱鞘炎再発したかもしれない」と言いだし、結局すだれも完成しませんでした。
今、実家には中途半端なすだれをくぐった先に未完成の樹の置物が飾られています。