午前1時。
オットが空腹で目を覚ます。
缶ビールは買っておいたものの、つまみがない。仕方なく部屋の和菓子をつまみながらビールを飲むも気持ちはどんどん落ち込むばかり。
しかし、たまたま放送していたゴッドタンを観て、家を出てから初めて腹の底から笑う。テンションが上がったまま夜中の温泉へ。
建物から出て離れにある温泉に向かう途中、ふと空を見上げて思わず息が止まる。こんなにたくさんの星、見たことない。東京で空を見上げても明るい星3個見えれば「今日は星がきれいだね」なんて言っていたのはナンだったんだ。
一旦外に出なくちゃならないのが面倒だし、誰が履いたかわかんない下駄とスリッパを履き替えなくてはならない気持ち悪さで二人で文句を言ってたけど、この星空を見たらいっぺんで不満は吹き飛び、この通路を「星の道」と名づけ、このホテルはこれを売りにすればもっとお客さんが来るに違いないと勝手に二人で盛り上がる。
温泉のあとはいつも録画しているサタシネをリアルタイムで観る。これまで何度も観た「キス&キル」をまた最初から最後まで鑑賞。
午前5時。
朝食の時間までまだ3時間半もある。空腹のまま3時間半なんて我慢出来ないので缶ビール1本飲んで無理やり就寝。
午前7時半起床。
午前8時半から朝ごはん。
午前10時チェックアウト。
午前10時半、送迎バスで上毛高原駅へ。
帰りの新幹線は15時21分のとき326号。
時間はたっぷりあるので徒歩25分の「月夜野びーどろパーク」までぷらぷら歩いていき、地ビールを飲みながらお昼ごはんを食べて、また歩いて駅まで戻ろうということになる。
しかし全然目的地に着かない。
地図には出ていない県指定史跡「梨の木平敷石住居跡」を見たり
ノブドウの実は割ってみると虫の幼虫が入ってるんだよとオットに言わなくてもいいことを言ってみたり
橋の上から「あとどんだけー?」と叫んでみたり
一時間ほど歩いてやっとたどり着いたものの、レストランはお客さんでいっぱいなのにホールの店員さんがひとり。いつまでたってもオーダーを取りに来ないので、売店で地ビールを買って喫煙所の小さい小屋の中で飲む。
空き瓶を返しに行ったついでに帰りの路線バスの時間を確認すると、なんとシャトルバスが出ているというではないですか。次のシャトルバスは10分後。早速予約して上毛高原駅まで5分で連れていってもらう。
上毛高原駅に着いたのは13時15分。
えぇ、帰りの新幹線まで2時間ありますよ。
近くで食事でもと構内をうろついていると看板が逆さについているイベントショップ発見。大丈夫なの?ココ。
ちょうどそこに新幹線の到着を知らせるアナウンスが。
ダメ元でみどりの窓口で聞いてみると空席ありますよー。速攻で変更してもらい、階段を駆け上り、13時21分発のMaxとき320号に滑り込みセーフ!
がっつり計画を立てたつもりが出だしからトラブル続きの旅になりましたが、お天気にも恵まれ、美味しい料理をお腹いっぱい食べ、温泉も星空も独り占め、忘れられない思い出がたくさん出来ました。