相変わらず父は抗がん剤治療を受けているけど、普段は元気。前よりお喋りになった。そして自分の周りの人たちが死んだ話になると涙ぐむどころの騒ぎではなくなり、話が出来ないほど泣いてしまうので、そのたびに私と母で無理やり話を変えて、最後は何とか笑いながら実家を後にしました。
母に頼んでおいた私が最も好きなギタリスト安田裕美さんの記事が出ている10月12日の毎日新聞と、栃木県大田市黒羽名産「特撰子持ち鮎甘露煮」とお小遣い。
旅行に行ったわけでもないのに何故鮎の甘露煮?とても美味しい。でも美味しい以上にすげー甘い。
そして母からお小遣い。
「なんのお金よ?」「いいのいいの、貰ってよ」「お小遣いを貰いに来たんじゃないもん」「いいじゃない、貰ってよ」と押し問答の末、父の「かーちゃんは今、誰にでもお金あげたい病にかかってんだから貰っておけ」の一言で病気ならしょうがないと貰ってきました。
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実家を出たら隣のお兄さんが植木を刈っていて、こんにちはーと声をかけたら「うわあ、久しぶりだね!30年ぶりじゃない?全然変わってないねー!」と。
全然変わっていないのはお兄さんのほうだよ!
私がお兄さんと最後に会ったのは結婚する前だから確かに30年くらいは経っているでしょう。お兄さんは私が5年生で引っ越してきた時に高校生だったから5歳年上のはず。なのに、お世辞でもなんでもなく30年前とまったく変わっていない。
トシちゃん(アダモちゃんじゃなくて田原さんの方ね)にそっくりで、喋り方もそっくりで、明るくて性格もいいお兄さんに早くいいお嫁さんが来るといいねなんて話していたんだけど、どうやらタイミングを外してしまったようで、今も独身を貫いているらしい。