空にぽっかり大きなお月さま。
実家の母から電話。
私の幼なじみのお父さんが亡くなったとのこと。
幼なじみの家に遊びに行くと私のことをあだ名で呼んでくれて、20年振りに遊びに行った時も自然にあだ名で呼んでくれて「やっぱり俺の見立て通りだ。この子は今は色黒で色気も素っ気もない子だけど、将来いい女になると思ってたんだよなぁ。どう?俺とつきあっちゃう?」なんて、幼なじみとおばさんがいる前でしゃあしゃあと言うもんだから、こっちがどうしていいかわからなくなっちゃって。
実家に帰るたび幼なじみの家の前を通っていたのに、もうおじさんとおばさんしか住んでいないから急に行っても迷惑だろうと思っていたけど、遠慮なんかせずにふらっと遊びに行くんだった。