妹が生まれた時に叔母さんが買ってくれたマグカップ。
大きないちごが気に入って、家では毎日使っていたし、就職してからは会社でも使っていたんだけど、ある時私の机に新しいマグカップと新聞紙に包んだいちごのマグカップが置いてあって。
私がいない時に誰かが落としてしまったんでしょう。会社に持ってくるくらいだからそんなに大事なマグカップではないだろうと思ったのかもしれません。
落とし主(この場合落とし主って言うのは違うけど)は新しいマグカップをわざわざ買ってきてくれたんだけど、その落とし主がわからない。職場には社員が40人ほどいて、他に派遣社員や営業の人たちも出入りしていて、同じ部署の同僚に聞いてみたけど誰もわからない。
そんなに大事なマグカップなら会社に持ってこなければよかったのよ。でも大事なマグカップだからこそ会社でも毎日使いたかったんだよなぁ。
新しいマグカップは会社の食器棚の奥に置いて、三時になると会社の自販機で缶コーヒーを買って飲んで、結局マグカップを食器棚に置いたまま退職してしまった。
いちごのマグカップも捨てられず、壊れた持ち手を接着剤でつけてあるけど、使っているうちに取れちゃいそうで怖くて家の食器棚の奥にしまったままになっている。
今日は食器棚の大掃除をしたので久しぶりにイチゴのマグカップで紅茶を飲みました。
そうそう、この持った感じ、口当たり。やっぱり捨てられない。