『お菓子づくり』
お題は「初めてのお菓子づくりはクッキーで出来上がったのは炭」というもげさんから。
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アイスボックスクッキー、マドレーヌ、シュークリーム。
作ってみたい(食べてみたい)お菓子はたくさんあったのですが、実家にはオーブンがなかったので、憧れの焼き菓子を作るようになったのはだいぶ後になってからです。
小学3年生の誕生日に父にスヌーピーの絵本を買ってもらいました。
所謂ピーナッツブックスではなくハードカバーの薄い絵本です。
実家に行けばまだあると思うんだけど、今手元にないので出版社や本のタイトルはわかりません。
チャーリーブラウンと仲間たちがキャンプに行き、男女に分かれて湖で水泳大会を開きます。ルーシーが一着でゴールインってところで湖畔で待っていたスヌーピーがルーシーの鼻っつらにキスをしてその間に男の子組の誰かが勝つという物語だったと記憶していますが「はじめてのお菓子づくり」に繋がるのはそのエピソードではなく。
どのタイミングだったかチャーリーたちがたき火を囲んで、枝の先にマシュマロを刺して焼くというシーンがあるのです。
そのシーンを見てからと言うもの、私の頭の中はマシュマロでいっぱい。
毎日のように通っていた駄菓子屋にはありません。パン屋さんにもない。
どこに売ってるのかもわからない。でもどうしても食べてみたい。
というようなことを書いて当時文通していた富山の四方田さんに手紙を出したら、四方田さんのお姉さんがマシュマロの作り方を書いたメモを送ってくれたんです。
母に見せたら「これなら家でも作れるわよ」と材料を用意してくれました。マシュマロの型となるコーンスターチも。(何故実家にコーンスターチが?母は何を作るつもりでコーンスターチを買っておいたんだろう?)
四方田さんのお姉さんのメモのおかげで、マシュマロは大成功。
でも割り箸の先にマシュマロを刺してコンロで焼いたらアッという間にまっ黒こげになって。
もげさん、私のはじめてのお菓子も炭でした。
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余談
富山の四方田さんとは雑誌の文通コーナーで知り合いました。
文通は二年ほど続きましたが、最後まで「四方田」がなんと読むのか聞けず、四方田さんも毎回私の「潤」という字の「王」を「玉」と書いていました。
写真は良さそうだと思って買ったけど、滅多に使う機会がなくて全然減らない園芸用の鉢底炭。(洋服につくとなかなか汚れが取れない)
2010年11月14日掲載