アリは弾けて飛んだスミレの種子を巣穴に持ち帰り、栄養満点のエライオソームを食べるか貯めるかした後、種子自体は食べない、つまりゴミになるのできれい好きなアリは巣穴の外のゴミ捨て場に捨てにいきます。
「え?こんなところに?」みたいな場所で群生しているスミレはアリが捨てたスミレの種子が芽生えたものなんですねー。
スミレの種子は自力で飛んでも、せいぜい50センチから3メートルほど。
春以外の季節では閉鎖花をつけ種子を作って飛ばし、それをまたアリに運んでもらう。
ちょうどいい塩梅で子孫を増やし、花が咲けば可愛いから駆除対象にもならない、スミレのしたたかな戦略に脱帽。