ぞうきん、追加で二枚。
「元気なのか元気じゃないのか、あんた全然電話してこないんだから!」とプンプン怒っている母に、熨斗をつけて送る予定。
出来がどうであれ、母は私が何か縫ったり編んだりしたものを送ると「あんなに勧めても針と糸には見向きもしなかったのにねぇ」と喜んでくれる。
母が洋裁をやっていて、妹も頭がいいからてっきり大学に進むと思ったら「お母さんと同じ洋裁に関わる仕事がしたい」と文化服装学院に通い、大手の服飾メーカーに入社したんですよ。家の中に洋裁のプロが二人もいるのに、何で私が教えてもらってまで洋裁をしなくちゃならないんだ。というのが私の言い分。
それでなくても母とはあまり仲良くなかったし。
でも離れて、お互い年を重ねると、仲良くなかったことなんてどうでもよくなるもんなんだな。