2025年7月25日金曜日

R.I.P.


ハルク・ホーガンの訃報
追悼の気持ちを込めて2014年7月、mixiに投稿した日記を転載します。

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【2メートルの60歳】

進路が決まらないまま高校を卒業して、ユースホステル協会でアルバイトをしていた時のこと。

ユースホステル協会の受付は新宿の京王百貨店内と有楽町そごう内にあったのですが、私は新宿で他のバイトもかけもちしていたので通いやすい京王百貨店内の配属にしてもらいました。

ユース協会は地味だったけどゴルフショップと寝具売り場とレコード店がある階で、いつもフロアにお客さんがいて活気があって、バイトに行くのが楽しみな職場でした。

レコード店にはデビュー間もない松本伊代とか三田寛子、シブがき隊がキャンペーンにやってきて盛り上がっていましたが、当時の私のお目当てはゴルフショップに来店する外国人レスラー。

レスラーが来店すると私がプロレス好きなのを知っている店員さんがこっそり合図を送ってくれるので5分間だけ休憩をとって駆けつけます。

駆けつけたところで言葉も通じないからお客のふりをしてレスラーのまわりをちょろちょろしたり、くんくん匂いをかいだりするだけなんですけど。

でもハルク・ホーガンはあまりにもかっこよくてそれだけでは我慢できず、思い切り顔を見てしまいました。あああ、なんちゅう素敵な目をしてるんだ。話をしたいけど言葉が出てこない。よほど間抜けな顔をしていたんでしょう。ハルク・ホーガンは店員さんに何か話しかけ、突然そでをまくりあげて、もりっとした腕の筋肉を見せてくれたのです。

ゴルフショップで巨大な金髪男性が18歳の小娘に筋肉を見せている図。
なにこの図。いくらプロレス好きでもこの図は恥ずかしい。早くこの状況から脱却しなければ!

私はハルク・ホーガンの腕にぶらさがりました。
ぶらさがってごらんとか言われてないのに、でもあの状況じゃぶらさがるしか思いつかなかったんだもん。

しかし。ぶらさがったはいいけど、今度はどのタイミングで手を離す?
と考える間もなくいつまでも仕事場に帰ってこない私を探しにきた主任に引きずりもどされて終了~。

そんなハルク・ホーガンの本日の予定は両国国技館。2014WWE日本公演

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Rest in peace.