2019年9月25日水曜日

金色の鳥

十九、二十歳の頃。
会社の同僚にピアスの穴を開けてくれる病院を紹介されたんだけど、耳たぶに(よりによって一番穴を開けたかった場所に!)粉瘤が出来てしまい、穴を開けるならまず粉瘤の袋をきれいに取り除かないと、となり、取り除くには切開して、大きさによっては縫うことになるなぁ、それでもピアスの穴開ける?いや、いいです。一生イヤリングで我慢します、で話は決着したのですが、私の耳たぶは薄い(多分他人より薄い)のでイヤリングをつけるといつの間にかスルッと落ちてしまいます。

当時流行っていた磁石で挟んでくっつけるピアス風のヤツも試してみたけど、長時間つけていると耳たぶが痛くなるから×。シールでくっつけるタイプのも耳たぶがカサカサになって×。

あー、もう耳たぶにはなんもつけられないなー。

そんな時に父がナントカ展を観にいってお土産に鳥をモチーフにしたイヤリングを買ってきてくれました。


片方5グラム。見た目より軽いけど、まぁ、無理ですよね。家から最寄の駅までに落ちます。それにこういうデザインのイヤリングに合う服は持っていなかったし。

それでも父が初めてくれたアクセサリーなので、このイヤリングに合うよう母に黒いワンピースを縫ってもらい、成人式の記念写真を叔父に撮ってもらいました。

先日実家で成人式の写真を見つけ、あーそういえばこんなイヤリング持ってたなぁと思い出し、家に帰って捨てるに捨てられないものを入れておく箱(他に臍の緒とか幼稚園の名札とか入ってる)から出てきました。

分解してネックレスとかブローチにするか、それとも元の箱に戻すか考え中。