2023年4月2日日曜日

余計なお世話

何年か前から気になっていた神田川の水辺の白い花。


調べてみたら和蘭芥子(オランダガラシ)。要するにクレソン。

クレソンは清流でしか育たないと思い込んでいたので、まったく予想していませんでした。どういう経緯でお世辞でも清流とは言い難い神田川に根付いたのかわかりませんが、そのうち水辺がクレソンで覆い尽くされるんじゃないかという勢いで増え続けています。

だからと言って摘んで食べようとは思いませんが。


そんな神田川で餌を探すカルガモ。



地味めな鳥ですが、黒いくちばしに鮮やかな黄色、橙赤色の脚、ちらりと見える青や緑に輝く風切り羽が美しい。



イヌノフグリの果実。毛むくじゃらの萼に包まれた、これまた毛むくじゃらの実がわかりますかね?昔の人はコレを犬の陰嚢と見立てて名前をつけたんですねぇ。

牧野富太郎氏(1862-1957)が名付け親だと思っていたのですが、牧野氏が生まれる前に出版された草木図譜にイヌノフグリの記載があることから江戸時代にはもう名前がついていた、と。そんな昔にこんな小さな植物を観察していた人がいたってことに驚きです。



もう毎日のようにあかね橋公園に行ってます。
公園の隅に鬱金桜(ウコン)と思われるサクラがあります。思われるというのは御衣黄(ギョイコウ)にも似ているからで、鬱金桜だったら薄緑色から白っぽく変化し、最後は中心から薄いピンク色に染まっていきますが、御衣黄だったら薄い黄緑色からピンク色のすじが入るのです。

今日の時点ではやっぱり鬱金桜かな。



鬱金桜(仮)と並んで植栽されている月桂樹(ゲッケイジュ)。
半透明の白い花で黄色いのは雄しべ。

最近は和食が多いので月桂樹の葉を使う機会はあまりありませんが、夏の新芽が出てきたら何枚か貰ってこよう。


あかね橋から神田川を覗いていたらデジカメの前にハエだかアブだかが飛んできたので撮影してモニターで本人(虫)に見せてあげました。多分、毛深黒蝿(ケブカクロバエ)。